椎間板ヘルニア
腰痛を繰り返し、力を入れて急激に腰をひねる動作を繰り返すと、
腰の骨と骨の間にある椎間板の中央に存在している髄核を包む線維輪に裂け目ができ、
膨張したり、あるいは、中の髄核が突出したりします。
これが椎間板ヘルニアです。






この椎間板ヘルニアは、腰痛の中でもとても厄介なものの1つと考えられていますが、
実はヘルニアになっているのに生涯、腰痛、下肢痛などの症状が出ない人がかなりの数でいるそうです。
とても不思議ですね。
推測するに、ヘルニアがあること自体が問題なのではなく、
身体がヘルニアに順応しているかどうかが問題なのです。
昔、手術中にメスを体内に入れたまま腹部を縫い合わせたり、戦争中に撃たれた弾が、
体内に残ったままになっていた人が健康に暮らしているケースがあったことと同じように、
体内に異物が存在していてもそれに完全に身体が順応してしまえば、健康と同じなのかもしれません。
身体は生命活動をより良く行うために、損傷部分や異物に対して「修復」、「適応」、「排除」を毎日絶えず行っています。
その3つが充分に行えるには、身体全体、そして部分部分の「機能」と血液、髄液、リンパ液などの体液が
滞りなく流れることが必要なのです。
そういう意味では、いったんヘルニアになっても腰が健康になれるのです。
病院で椎間板ヘルニアと診断され、「手術が必要です」と言われたのにも関わらず、
当センターで身体の「機能」と「循環」を改善することによって、よくなった方がこれまで沢山いました。
ただし、本当に手術が必要な方もありますので、楽観視はできません。
椎間板ヘルニアになると場合によっては人生を変えてしまうほどの大きな問題にもなるので、
注意深く接してゆきたいと思います。
当センターでは、まず手術が必要かどうかうを見極めて、椎間板ヘルニアの原因となった行動、姿勢の分析と
改善法アドバイス、腰にたまったストレスと椎間板にかかった過剰な圧力の解放、
そしてストレイン・カウンターストレイン療法のバランスと「機能」を整えることで対応します。